Persona

PSP 版の Persona をクリア(と、言ってもセベク編だけ)したので、感想を。

システム

P3 以降では比較的簡単に手に入るスペルカード(なお、初代の発売は東方のスペルカード制導入より先、念のため)ですが、初代では会話で入手します。そのため手間がかかると言えばかかるのですが、カードを持っている悪魔との戦闘はほぼ回避可能などの利点もあるので一長一短かと。
必要になったら会話してカードを集めればいい程度なので、やり込み要素に含まれるような特殊な継承等を狙わないなら適当にやっていても大丈夫。コンプリートにこだわる場合も、それ専用に近いダンジョンがあるので安心。

操作性

リメイクにあたってインターフェースは変更されていますが、何となくレスポンスが悪いように感じてしまいました。また、細かいところでストレスがたまる事も多かったような。慣れてしまえば気にならない程度ですが、特別良いというわけでもない程度。
一番気になったのは、フォーム変更時に斜めから見たフォームに変更を加えるため、見た目と十字キーの方向が一致せずに苦しんだ事。私だけかもしれませんが。。。

テンポ

リメイク版最大の改善点。倍速移動や戦闘アニメーションスキップにより、比較的ストレスを感じないつくりになっています。それでもちょくちょく戦闘中にロードが入ったりしますが PS 版を遊んだ人間にとっては別ゲー状態。
ただ、やはり P3 以降のサクサク進むテンポと比べると全体に重たい感じはします。特にボス戦は削り合いの持久戦になりがち。その辺を考慮してか、あちこちにセーブポイントが用意されているのは良かったと思います。

グラフィック

ほぼ PS 版から変化なし、そこまで違和感を感じるほどではありませんが、グラフィックには期待しないほうがいいでしょう。また、ムービーも追加されていますがボイスが入っていないので何とも中途半端な印象(もともと声付きだったフィレモンさんだけ声があるので、なおさら)。

サウンド

リメイクにあたって賛否両論あった部分。個人的な意見だけ書きますが、どうせやるならもっと大胆に変更してしまってもよかったんじゃないかなぁ、と感じました。グラフィック他に変化が少ないため浮いてしまうのを恐れた可能性もありますが…
ちなみに目黒さんの真骨頂は町の曲だと思いますが、今回も『ジョイ通り』などでかかる曲(初回限定のサントラを持っていないので曲名不明)は相変わらずいい感じです。一歩間違えると『スーパーでかかってるイージーリスニング』になりそうなんですが、その辺のさじ加減が素晴らしい。
なお、ボイスについては戦闘時のみ敵味方ともに色々話します。相性によっては即死魔法でなすすべなく蹂躙されるため、『デスクリムゾン』よろしく折り重なった断末魔を聴く事も結構あるのはご愛敬。

総評

本当に作り直した、という感じの作品で、追加要素は PS 版からほとんどありません。追加ペルソナくらいはあってもよかったんじゃないかと思いますが(マーラ様とか)、初めて初代ペルソナに触る人でも遊びやすくなってはいます。
よくも悪くもストイックなゲームという本質は変わっていないので、公式サイトを見て、雰囲気が自分に向いている気がする!と思った方はどうぞ。