Scala から Java のライブラリを使う - Eclipse 編

Eclipse を使った Scala による開発で Java のライブラリを読み込む方法について解説します。環境は Windows ですが Mac の場合も適宜読みかえれば利用可能です。

Scala IDE for Eclipse の導入

https://www.assembla.com/wiki/show/scala-ide/Requirements_and_Installation

上記サイトを参考に EclipseScala IDE を導入します。2010年5月15日現在、以下の環境が必要なようです。

  • Java JDK Version 1.6.0 update 14 以降のバージョン
  • Eclipse 3.5 以降のバージョン

環境を用意したら Eclipse を起動して Help から Install New Software を選択します。

開いたウインドウの Work With フォームに、以下の値を入力して Add ボタンをクリックします。

http://www.scala-lang.org/scala-eclipse-plugin-nightly

これはバージョン2.8の開発版リリースですが、バージョン2.7の評判がよろしくないようなので、こちらを選択した方が無難でしょう。しばらく待つとインストール可能なパッケージがドロップボックスに表示されるので Scala IDE for Eclipse にチェックを入れて Finish ボタンをクリックします。途中で正式リリースではないが大丈夫か?と確認されますが、そのまま OK ボタンを押して進んで下さい。


Scala プロジェクトに Java のライブラリを読み込む

インストールが終わると Eclipse から Scala Project が作成できるようになります。しかし、ここで作られたプロジェクトに読み込まれるのは Java のコアライブラリと Scala のライブラリのみで、他の Java のライブラリについては自分で設定して読み込ませる必要があります。

まずはプロジェクトのルートに lib というディレクトリを作成します(必ずしも必要な手順ではありませんが、ここに必要な jar ファイルを入れて管理しておくと便利だと思います)。ディレクトリを作成したら lib ディレクトリのコンテキストメニューから Import を使って jar をインポートします。インポート形式は File System で構いません。今回は eclipseswt ライブラリを読み込んでみますが、必要に応じて jar の置かれているディレクトリを Browse して下さい。

読み込みが終わったら、プロジェクトルートのコンテキストメニューから Properties を選択し Java Build Path タブを開きます。Add Jars ボタンをクリックして、先ほど lib ディレクトリに入れた jar ファイルを読み込めば、作業完了です。