フォーカス設定を扱う
ActionScript の Event クラスからフォーカスを扱うには FocusEvent クラスを利用します。しかし、このイベントは実装されていないクラスも多く、すぐに使う事は難しいケースも存在します。
そこで、このイベントが実装されていないコンポーネントにフォーカス設定を実装していきます。
実装
FocusEvent を扱うには IFocusManagerComponent インターフェースを実装します。ここでは、 Canvas を拡張した MyCanvas クラスをサンプルとして扱います。
package jp.ne.sakura.hl2
{
import mx.containers.*;
import mx.managers.IFocusManagerComponent;
import flash.events.*;
public class MyCanvas extends Canvas implements IFocusManagerComponent
{
public function MyCanvas() {
// フォーカスの可否を設定
super.focusEnabled = true;
// TAB キーとマウス操作によるフォーカス取得を可能に
super.tabEnabled = true;
super.mouseFocusEnabled = true;
}
// 親クラスの focusInHandler をオーバーライド
override protected function focusInHandler(e:FocusEvent):void {
super.focusInHandler(e);
// ここを記述しておかないとマウスクリックでフォーカスが表示されない
super.focusManager.showFocus();
/* フォーカスを表示する必要はないのであれば、こう書けばいい
super.focusManager.hideFocus(); */
}
}
}もちろん、親クラスのハンドラをオーバーライドせずに自分で定義する事もできます。この場合 focusInHandler という名前は使えないため、別の名前でメソッドを定義します。
this.addEventListener(FocusEvent.FOCUS_IN, fInHandler);
private function fInHandler(e:FocusEvent):void {
// 何らかの動作
}後は適当にこれを呼び出して TAB キーやマウスで操作してください。上の実装は本当に最低限のことしか行っていないため、他に知りたい事があれば下のリンクをどうぞ。
